富士山溶岩窯について

美味しいパンつくりに富士山の「溶岩窯」

◎窯炉内の蓄熱性が優れている。

窯の生命は炉内の蓄熱性の高さにあります。蓄熱性の高い優れた溶岩石を使用することにより、扉の開閉による炉内の温度降下を少なくし、素早く元の使用温度になります。

◎溶岩石から遠赤外線が多く放射する。(石窯と同じです)

ヒーター(熱源)からの熱により、溶岩石が熱せられ、熱せられた溶岩石から、多量の赤外線が石窯と同じように放射されます。

◎高温(250℃)短時間焼成! パン生地の内部に素早く火が通ります。

遠赤外線によるパン生地の加熱は、遠赤外線域における水の分子振動により起こされる。(電子レンジと同じ原理)振動数2000~4000の遠赤外線{波長2.5~5μ〈ミクロン〉}の放出が重要。

遠赤外線はパン生地の内部まで容易に到達し、内部まで均一に加熱できます。

ということは、パン生地を外部からの輻射熱(直接熱)と遠赤外線により、パン生地内部を同時に加熱し、外部・内部同時に焼成することができます。

一般的なオーブンに比べ、高温短時間焼成!が可能です。

◎パンの美味しさは、パンの水分量。多いほど美味しいパン。

パン生地を外部・内部同時に焼成することにより、輻射熱のみによるオーブンよりも短時間焼成で、生地の内部まで良く火を通し、パンの水分量が他のオーブンに比べて多く、その結果、味の成分と香りの成分が多い含んだ、パンの劣化が遅い水分を多く抱き込んだ、ふっくらもちもち、外皮はパリッとした食感の美味しiいパンになります。

◎溶岩窯の炉内は、1140年前の溶岩石(天井・壁・焼床)でできています。

炉内全体を溶岩石を使用することにより、蓄熱性にも優れ、遠赤外線も多量に発生します。特に我が社の富士山“溶岩窯”は、貞観6年~7年(864年~866年)の噴火でできた溶岩石を使い、他社のオーブンに比べ多くの遠赤外線外線を発生する遵移金属酸化物(Fe.Cr.Mn.Ni.Co.Ti 他)を含んでいます。

 

元名古屋工業大学電機情報学科
物性デバイス、電力制御分野
工学博士  増井 寛二